ROUTE286

   

286の人々

第00010話
イラストレーター 平野 友望さん(tomomi_type)

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1984年生まれ。岩手県出身、中田在住。手描き文字だけを描くイラストレーター。マニアックローカルメディア『ひと×ひと』プロジェクトメンバー。仙台高等学校卒。東北工業大学 工学部デザイン工学科卒。楽器店/映像会社/建設会社に勤めた後、2020年に独立。小さな雑貨や冊子のフォントデザインをはじめ、看板や外壁などのウォールアートも手がける。

[Instagram]
https://www.instagram.com/tomomi_type/

[ひと×ひと]
https://www.hitohitosendai.com/

手描き文字からはじまる ポジティブな朝を

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-『tomomi_type』という屋号には、どんな意味が込められているのでしょうか?
私はイラストレーターと言いつつ、絵がちょっと苦手なんです。(笑)手描きのタイポグラフィー(字体のデザインや構成した)作品をつくっているので、それがすぐ伝わるようにと思って屋号を考えました。
活動はじめた当時は、あまり『タイポグラフィー』が世間に馴染みがなかったんですよね。それでタイポグラフィーを簡略した『Type(タイプ)=字体』を使うことに。時々『トモミスタイル』など間違われることもありますが、呼びやすさや話題の取っ掛かりになるので「この屋号にして良かったな」と思います。
-「文字を描くイラストレーターになろう」と思った、きっかけを教えてください。
祖父が描いた油絵などを学生の頃から見ていて「苦手だけど、絵を描きたい」という気持ちはあったのですが、やっぱり上手に描けなくて。
それで、他に私の特技は何かを考えたときに「文字を描くことなんじゃないか」と思ったんです。習字のような綺麗な文字ではなく、『袋文字』という白抜き文字を見本なしで描くことがめちゃくちゃ好きでした。
建設会社に勤めながら、副業として作品をつくっていたのですが、勤めていた会社が倒産してしまい、それが独立の一押しになりました。
だから「独立かっこいいね」と言われることがあるのですが、全然そんなことはないんですよ。(笑)

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-tomomi_typeさんの作品は、前向きな文字がたくさん描かれているので明るい気持ちになります!
ありがとうございます。字体がポップなものが多いというのもあるんですが、できるだけポジティブな言葉を詰めるようにしています。
朝起きた時に、たくさんある言葉から「今日はこれ!」と目に入ったものを1日のスタートに楽しんでもらいたいです。
あと逆にいうと、余白恐怖症みたいなところがあるかもしれません。(笑)

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-毎朝贈られるポジティブな言葉、素敵ですね。他にも、曲線のきれいなものもありますが、どなたか影響を受けた作家さんはいらっしゃるんですか?
イラストレーターのCHALKBOYさんやShogo Sekineさん、あと植物のある空間に文字を描いたりなどもしている植物アーティストの川本諭さんという方の本を読んだり、真似してみたりしました。
そうしたら「描ける!描ける!」みたいな感じで、いろんな字体で描いたグッズをハンドメイドサイトで売ってみたら、結構反響をいただいたんです。

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-学生の頃から「文字を描くこと」が好きだったとのことですが、子ども頃はどんなことが好きでしたか?
ものづくりはもちろん好きでしたが、3、4歳の頃からピアノを習ったりして今でも音楽が好きですね。ただ、仙台高等学校の吹奏楽で周りが私よりも上手な人たちがたくさんいて、挫折してしまいました。
それで大学は東北工業大学のデザイン学科に進んだのですが、音楽を諦めきれなくて、一度は楽器店に就職しました。でも結局、ものづくりへの熱が再熱して半年程度で退職。カフェでアルバイトをしながら転職活動をした後、映像会社へ。
結婚式の撮影などをする映像会社で6、7年働いて、建設会社へ転職しました。
もう、ブレッブレですよね。(笑)

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-東北工業大学のご出身なんですね。八木山をはじめ、太白区は自然に恵まれている地域ですが、お住まいの中田は閖上の海も近くていいですよね。
そうなんですよね。名取川の近くに住んでいるので、自転車を20分走らせれば海辺に着きます。気持ちいいんですよ〜!
作品の撮影を公園や河原ですることが多いのですが、すぐ側にそうした環境があるのは気軽で私的にとても合っています。
でも中田は今でこそ新興住宅地ですが、私が中学生の時に引っ越してきた当時は畑と田んぼしかありませんでしたよ。しかも通学路の途中に、家畜市場があって本当に衝撃的でした。(笑)小学生の頃は、若林区の街中に住んでいたので尚更。

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- イラストレーターの他にも、『ひと×ひと』というプロジェクトメンバーなんですね。
美容師の白鳥ゆいさんと2人で立ち上げたプロジェクトで、現在はキャンドルアーティストのKeitaさんと3人でラジオ番組『するひとradio!!!』を配信しています。
この番組では仙台や東北に住む人、ゆかりのある人、まだ知られていない面白い活動をしている人をご紹介。各種ポッドキャストアプリ、またはひと×ひとYouTubeチャンネル『ひと×Tube』にてお聴きいただけます!
白鳥さんとは街づくりイベントで出会い、意気投合したんです。この活動を通して、本当にいろいろな方と繋がりました。普段の生活を絶対知り会えないであろう皆様とジャンルを越えて出会えるのが面白いです。
『ひと×ひと』 https://www.hitohitosendai.com/

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東北のマニアックローカルメディア『ひと×ひと』HPより

-なんでもデジタルで解決できる現在(いま)だからこそ、手に「職」を!
私は手描きのイラストレーターを仕事にしているので「デジタル時代に逆行しているな」と思いつつ、なくなる仕事ではないだろうなと。
でもデジタルで解決しようと思えば、なんでもできてしまう仕事です。そこを敢えて「人の手を加える」ということが、私の作品を面白くしているんだと感じています。
最近は公務員やサラリーマンなどの安定した職業に憧れる子どもたちが増えてきていますが、自分の強みを活かす仕事とは違う気がしていて。そして、資格を取ることと同様に「手に職をつけること」が大切なんじゃないかと思います。
自分にしかない特技や武器を子どもの頃から意識しておくことで、どの職業に就いたとしても楽しく仕事ができるはず!

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-お知らせ
『HANDWRITTEN FONT DICTIONARY 文字ばかり描いてるイラストレーターのオリジナルフォント字典』オンラインショップにて販売中!取扱くださる店舗様も募集中です!
オリジナルフォント字典で、シンプルなものからトモミタイプ定番フォント、使いどころが限られるフォントなど笑、全133種類を掲載しております。
また、KADOKAWAより出版されている「描きたい文字が必ず見つかる!ハンドレタリングの見本帖」に作家の1人として参加。人気ハンドレタリング作家10名の書体作例をたっぷり掲載した見本集です。全国の書店やアマゾンなどで販売中。こちらも是非チェックしてみてください!

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[Instagram]
https://www.instagram.com/tomomi_type/
[オンラインショップ]
https://tomomitype.thebase.in/items/57855013

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