ROUTE286

ホヤパイが行く

このコーナーでは、286ライターの
HOYAPAI(ホヤパイ)が
気になる太白区の
スポット・人・物をご紹介します!

HOYAPAI

太白区在住の太田和美
(美術家・パフォーマー)が
展開しているアート作品。
三陸の海の幸「ほや」と豊穣と象徴
「乳房」をオマージした造形で、
頭に被ったり
空間に飾ることができます。
「出会うだけで幸せになる」
という都市伝説を伝播中。

#02
戦後のヤミ市から続く商店街 呑み屋横丁『2番街』の軌跡
呑み屋横丁『2番街』は、太平洋戦争の仙台空襲(昭和20年7月10日)で被災した戦後の長町駅周辺につくられたヤミ市があった場所です。当時は簡易的な店舗が並び、昭和40年頃までは、長屋つづきに様々な商店が軒を連ね『長町マーケット』と呼ばれていました。

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-『2番街』の変化を店舗開業当時から見守ってきた、鈴木はきもの店
鈴木はきもの店は既に営業されていませんが、飲食店が立ち並ぶ『2番街』の中で唯一商店の看板を残しています。元店主の鈴木フヂエさんは昭和25年にお店を開業され「昭和56年に秋保電鉄が廃止されるまでは、八百屋・豆腐屋・精肉店・煎餅屋・うどん屋・魚屋・洋装屋・お菓子屋・時計屋とか、40店舗くらいの一般商店があったんですよ」と話してくれました。人もたくさん住んでいたため、子どもたちも多かったそうで「七夕飾りを通りに下げたり、夏休みには閖上に行ったりと年中行事があって、とても賑やかでした」と鈴木さん。
秋保電鉄が廃止された後に、トーコーというスーパーができたことで『長町マーケット』の活気はなくなりました。その頃から、商店は次々と飲み屋と入れ替わっていき、現在の『2番街』へと変貌を遂げていきます。

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-アーケードの屋根は『長町マーケット』の名残
『長町マーケット』を象徴するものとして現存するのは、八百屋さんが2軒入っていたというアーケードの屋根だけ。看板は、ある時を境に『2番街』に変わったそうです。鈴木さんから「アーケードの長屋つづきに入っていた八百屋さんは、木箱に商品が並べて売っていましたよ」と聞き、思わず前掛をして写真を撮ってしまいました。(笑)

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-夜のお店だけじゃない。おいしい定食が食べられるお店もある!
平日の11時頃、たいはっくるの交差点を渡って長町一丁目に向かって行くと『2番街』の看板の下に、ランチののぼり旗が出ていたら、迷わずお昼は『和久 -WAKU-』にしましょう!小鉢が4つもついてボリューミーな和定食を食べることができます。女性の方は朝ごはんを抜いてしまった日が、吉。優しい女将さんとお姉さんが2人で切盛りされているので、心に余裕を持ってゆっくりお食事されたい方におすすめです!

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-コロナになんて負けてられない!
近年、呑み屋横丁の『2番街』も新型コロナウイルスの影響を受けて、お客さんの出入りが少なくなっています。しかし、それぞれのお店ではしっかりと感染対策をされているので、マスクをして万全な態勢で(笑)、ぜひ足を運んでください!
ちなみに、私の行きつけは『居酒屋 晴』。ここの親方は、大郷町から毎日通っているので、塩釜仲卸市場で仕入れた新鮮で上質な魚介類、そして大郷町のフレッシュな野菜を使った料理を食べることができます。他のお店と比べて割高なのですが、親方の作る料理とおいしい日本酒を味わえるならと常連客の多いお店です。
その他スナックでは、ママと娘さんが仲良く経営されている『ほたる』やノリの良いママと気さくなお姉さんがいる『カジミ』は、女性の方でも安心して楽しめるお店です。ただし『ほたる』のカラオケは採点付きなので、めげずに乗り越えましょう!(笑)

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-次回予告
仙台の桜は今年、4月中旬が見頃のピークだそうです。次回は長町を少し離れて、秋保電鉄の駅が近くあった桜の名所の一つ『三神峯公園』のご紹介をします!

店舗情報
居酒屋 晴(仙台市太白区長町3-5-14)
[営業時間]平日18:00-24:00
[定休日]日曜
[Web]https://www.instagram.com/izakaya_hare_/?hl=ja

和久 -WAKU-(仙台市太白区長町3-5-20)
[営業時間]ランチ 平日11:00-14:00
[定休日]土日祝
[電話番号]