ROUTE286

ホヤパイが行く

このコーナーでは、286ライターの
HOYAPAI(ホヤパイ)が
気になる太白区の
スポット・人・物をご紹介します!

HOYAPAI

太白区在住の太田和美
(美術家・パフォーマー)が
展開しているアート作品。
三陸の海の幸「ほや」と豊穣と象徴
「乳房」をオマージした造形で、
頭に被ったり
空間に飾ることができます。
「出会うだけで幸せになる」
という都市伝説を伝播中。

#06
こだわりと遊び心を鍋に込める、街の小さなカレー屋さん
旧国道286沿いの仙台南警察署山田交番向かいにある、カレーの店『ポロスォロ』さんは古くから常連の方々に愛され続けるカレー屋さん。
駐車場が4台と限られているので、来店はタイミングが大切です。(笑)
空いていないからといって、路上駐車はご近所さんや通行の方のご迷惑になるので、止めましょう!

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ミントグリーンの外装がとてもキュート。

-『ポロスォロ』という店名に、込められた想いとは?
表に大きな看板が今年の6月に設置され、店名を初めて知った方もいるのではないでしょうか?
私が数年前にお邪魔した時には小さな立て看板しかなかったので、きちんと店名を確認したことはなく「最近、改名したのかな?」と思っていました。オーナーさんにお話を伺ったところ、前オーナーが廃業されたため、現オーナーが味を引き継ぐ形で新店舗として2016年に『ポロスォロ』を創業されたそうです。
『ポロスォロ(=大きな鍋の中に)』はオーナーさんが考えたもので、私はアイヌ語なのではないかと思うのですが「あーでもない、こーでもない」と考えるのもまた一興。(笑)
言葉の通り、カレーは大きな器で提供されています。このスタイルは『ポロスォロ』創業以前から変わず、愛され続けいています。
そうした、カレーへのこだわりや常連さんへの感謝の気持ちなどが全部込められているのが、『ポロスォロ』さんのカレーなんです!

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カツカレー

-『こだわり』と『普通』と『中辛』
『ポロスォロ』さんのカレーは、玉ねぎを弱火で数時間も炒めるところからはじまり、とても丁寧に作られています。そしてこちらでは、サイズと辛さに『普通』と『中辛』がありません!
「食べる量と感じる辛さは、一人一人異なりますよね。なので『普通』『中辛』は、敢えてメニューにしていないんです」とオーナーさん。詳細はメニューに記載されているので、注文する際にはよくご確認されることをオススメします。
甘口でも「辛い」と思われる方や、十数種類のスパイスが配合されている辛口は、辛くて食べきれないお客さんもいらっしゃるそうです。
そして大辛口もあり、こちらは辛口とは異なる四川麻婆豆腐のような質の辛さとなっています。

辛さにあまり強くない方は、甘口と辛口の『あいがけ』を食べてみましょう。
この辛さでインスタントカレーの辛口程度。半々にかけられたルーを交互に食べてもよし!混ぜて食べてもよし!
さらに、一緒に盛り付けられているキャベツの千切りと薬味(らっきょうの酢漬け、福神漬け、マヨネーズ)があることで、多少の辛さは緩和されるとともに味変も楽しめます。

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シーフードカレー

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-味が引き継がれているのは、カレーだけではない!
スパイスがよく効いたカレーには、『にんじんジュース』をお供にいかがでしょうか?
こちらのジュースも『ポロスォロ』創業以前から提供されているもの。生のにんじんを90%以上使い、いくつかの隠し味とともに注文が入ってから手作りされています。
私は普段、レトルトカレーの中辛を食べているのですが、今回はスパイスの辛さを求めて辛口に挑戦しました!
スパイスの風味がとても美味しく、スプーンが進む進む!それでも口に広がるスパイスの刺激が、私には強かったため『にんじんジュース』のまろやかな甘さに助けられながら、完食することができました〜(笑)

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-見つけよう!小さなカレー屋さんの『遊び心』
お店の内外には、オーナーさんや店員さんの遊びが点在しているんですよ!
私が見つけられたものは6個。もしかすると、気づいていないものがまだあるかもしれません。
確認できたのは、1時間に一度流れる音楽の正体。それと本来の仕様とは別の役割を持たせたスタンドや楽器部品、ステンレスの隅っこに潜む○○など。(笑)
オープンから15時の間は、お店が忙しいのでゆっくりお話しすることは難しいと思いますが、音楽がなる時間に合わせて入店されたり、店員さんに在り所を聞いてみるとより充実したひと時を過ごすことができるかもしれません。

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店内には、2人席が2つ。
カウンター3席と3人掛けソファーが1席あります。

-店舗情報
カレー屋『ポロスォロ』(仙台市太白区山田北前町5-50)
[営業時間]11:00〜20:00(仕込がある場合、15時以降休憩あり)
[定休日]元旦のみ
[電話番号]022-245-1962
-次回予告
次回は、286沿いにあった『長町市民プール』について、HOYAPAI幼少期の思い出とともにご紹介します!